パリオリンピックに出場する柔道男子 日本代表選手7名の紹介です。それぞれの選手の生年月日、出身地、出身校、主な戦績をまとめました。
60kg級:永山竜樹
基本情報
- 名前:永山 竜樹(ながやま りゅうじゅ)
- 生年月日:1996年4月15日
- 出身地:北海道美唄市
- 階級:60kg級
- 身長:156cm
- 組み手:右組み
- 血液型:A型
- 段位:三段
- 得意技:背負投、袖釣込腰
経歴
- 幼少期から中学時代:4歳で柔道を始め、小学校2年から岩見沢柔道少年団で稽古を積む。中学は愛知県の大成中学へ進学し、全日本カデ50kg級、世界カデで優勝。
- 高校時代:大成高校に進学し、全日本ジュニア55kg級優勝、アジアジュニア優勝。60kg級に階級を上げ、全国高校選手権優勝。
- 大学時代(東海大学):全日本ジュニア、世界ジュニアで優勝。グランドスラム・バクー、講道館杯、グランドスラム・東京で優勝。
- 主な成績:体重別優勝、世界選手権3位。グランドスラム・エカテリンブルグ、グランドスラム・デュッセルドルフ優勝。
- 了徳寺学園職員時代:体重別優勝、世界選手権3位。グランドスラム・パリ優勝。
- SBC湘南美容クリニック所属:グランドスラム・ウランバートル、ワールドマスターズ、グランドスラム・東京優勝。パリオリンピック代表内定。
- 最近の成績:世界選手権初戦敗退。
特記事項
- 世界ランキング1位(2023年5月時点)
- 東京オリンピック補欠選手
- 東京オリンピック代表争いで高藤直寿に敗れるも、パリオリンピック代表内定。
永山竜樹は、幼少期から柔道を始め、国内外で多くのタイトルを獲得してきた柔道家です。パリオリンピックに向けてさらなる活躍が期待されています。
66kg級:阿部一二三
基本情報
- 名前:阿部 一二三(あべ ひふみ)
- 生年月日:1997年8月9日
- 出身地:兵庫県神戸市
- 階級:66kg級
- 身長:167cm
- 血液型:O型
- 得意技:背負投、袖釣込腰
家族
- 兄弟:3歳年下の妹、阿部詩も52kg級で活躍。2018年世界選手権と2021年東京オリンピックで兄妹同時優勝。
経歴
小学生時代
- 6歳で柔道を始める。
- 神港学園神港高校に出稽古に行き、柔道の基礎を学ぶ。
中学時代
- 神戸生田中学で全国中学校柔道大会55kg級と60kg級で優勝。
- アジアユースでも優勝。
高校時代
- 神港学園神港高校へ進学。66kg級で全日本カデ優勝、インターハイ優勝、ユースオリンピック優勝、世界ジュニア準優勝、講道館杯優勝、グランドスラム・東京優勝。
- 高校2年で全日本カデ、インターハイ、ユースオリンピック、全日本ジュニアで優勝。
- 高校3年でグランプリ・タシュケント、グランプリ・ウランバートル優勝。講道館杯、グランドスラム・東京で優勝。
大学時代(日体大)
- 大学1年:選抜体重別優勝、グランドスラム・チュメニ優勝。
- 大学2年:選抜体重別優勝、世界選手権優勝、グランドスラム・東京優勝。
- 大学3年:世界選手権優勝、グランドスラム・エカテリンブルグ優勝。
- 大学4年:世界選手権3位、グランドスラム・大阪優勝。
社会人時代
- 2020年:パーク24所属。グランドスラム・デュッセルドルフ優勝。
- 2021年:グランドスラム・アンタルヤ優勝。東京オリンピック金メダル、妹の詩とともに兄妹で金メダルを獲得。
- 2022年:体重別優勝、グランドスラム・ブダペスト優勝、世界選手権優勝(兄妹優勝)。
- 2023年:体重別優勝、グランドスラム・アンタルヤ優勝、世界選手権優勝(兄妹優勝)。パリオリンピック代表に内定。
- 2024年:グランドスラム・アンタルヤ優勝。
阿部一二三は、幼少期から柔道を始め、国内外で多くのタイトルを獲得してきた柔道家です。特に妹の詩との兄妹同時優勝で注目され、2021年の東京オリンピックで兄妹で金メダルを獲得しました。今後もさらなる活躍が期待されています。
73kg級:橋本壮市
基本情報
- 名前:橋本 壮市(はしもと そういち)
- 生年月日:1991年8月24日
- 出身地:静岡県浜松市
- 階級:73kg級
- 身長:170cm
- 段位:四段
- 得意技:「橋本スペシャル」と称される変形の袖釣込腰、一本背負投
- 所属:パーク24
- 座右の銘:広壮豪宕
経歴
- 柔道開始:6歳の時に地元浜松市の育誠館道場で柔道を始める。
- 中学時代:東海大相模中学で全国中学校柔道大会66kg級で3位、73kg級で2位。
- 高校時代:東海大相模高校で金鷲旗、インターハイ、国体の団体戦で優勝。インターハイの個人戦81kg級でも優勝。
- 大学時代:東海大学に進学。学生体重別、優勝大会、体重別団体で多数の優勝を果たす。73kg級に階級を変更。
- 実業団時代:2014年にパーク24所属となり、実業個人選手権やヨーロッパオープン・リスボンで優勝。
主な戦績
- 2015年:選抜体重別で優勝。アジア選手権で個人3位、団体優勝。
- 2016年:アジア選手権、ワールドマスターズ、グランドスラム・東京で優勝。
- 2017年:グランドスラム・パリ、体重別、グランドスラム・エカテリンブルグで優勝。世界選手権で優勝。
- 2018年:体重別で優勝。世界選手権で2位。
- 2019年:グランドスラム・パリ、グランプリ・モントリオール、ワールドマスターズで優勝。
- 2020年:グランドスラム・パリで優勝。
- 2021年:世界選手権で3位。世界団体で優勝。
- 2022年:体重別で優勝。世界選手権で2位。
- 2023年:世界選手権で3位。ワールドマスターズで優勝。パリオリンピックの代表に内定。
違反行為とその後
- 2018年2月:国立スポーツ科学センターの宿泊棟に知人を無断で招き入れる規律違反。全柔連は橋本の強化ランクを格下げし、JISSおよびナショナルトレーニングセンターへの立ち入り禁止などの処分を下した。反省の意を示し、体重別で優勝。
その他
- 2024年3月現在:IJF世界ランキングは5630ポイントで2位。
橋本壮市は、強力な技と多くの国際大会での実績を持つ柔道家であり、特に「橋本スペシャル」と呼ばれる変形の袖釣込腰で知られています。彼は多くの国内外の大会で優勝を果たし、世界選手権やワールドマスターズでの成功により、パリオリンピックの代表にも内定しました。一方で、2018年には規律違反により厳しい処分を受けるも、反省を示し競技に復帰しています。
81kg級:永瀬貴規
基本情報
- 名前:永瀬 貴規(ながせ たかのり)
- 生年月日:1993年10月14日
- 出身地:長崎県長崎市
- 階級:81kg級
- 身長:181cm
- 得意技:内股、足技
- 所属:旭化成
- 段位:五段
- 主要成績:2021年東京オリンピック柔道男子81kg級金メダリスト
経歴
- 柔道開始:6歳、世界選手権2位の大叔父が師範を務める養心会で兄とともに始める。
- 小学校時代:全国小学生学年別柔道大会で上位入賞。
- 中学校時代:全国中学校柔道大会66kg級で5位。
- 高校時代:長崎日大高校に進学。高校選手権81kg級優勝、インターハイ81kg級優勝。
- 大学時代:筑波大学に進学。全日本ジュニア、アジアジュニア、ユニバーシアードで優勝。全日本選手権で81kg級選手として3位入賞。世界選手権で5位、団体戦で優勝。グランドスラム・東京で優勝。
- 社会人時代:
- 2016年:リオデジャネイロオリンピックで銅メダル、グランドスラム・東京優勝。
- 2017年:体重別で4連覇、世界選手権で右膝の怪我により敗退。
- 2018年:怪我から復帰。実業個人選手権で2位。
- 2019年:グランドスラム・パリ、グランプリ・モントリオール、グランプリ・ザグレブ、グランドスラム・ブラジリア、グランドスラム・大阪で優勝。
- 2020年:グランドスラム・デュッセルドルフで敗れるも、東京オリンピック代表に内定。
- 2021年:東京オリンピックで金メダル。紫綬褒章受章。
- 2022年:体重別で優勝、世界選手権で3位、グランドスラム・東京で2位。
- 2023年:世界選手権で3位、ワールドマスターズで3位。パリオリンピック代表に内定。
- 2024年:グランドスラム・アンタルヤで優勝。
その他
- 特記事項:2020年の東京オリンピックは1年延期されるも、内定選手として代表の権利を維持。
90kg級:村尾三四郎
基本情報
- 名前:村尾 三四郎(むらお さんしろう)
- 生年月日:2000年8月28日
- 出身地:アメリカ合衆国ニューヨーク州
- 階級:90kg級
- 身長:180cm
- 組み手:左組み
- 得意技:内股、大外刈
- 所属:ジャパンエレベーターサービス
- 血液型:B型
経歴
- 幼少期:
- 2歳で神奈川県横浜へ移住。
- 5歳から茨城県のつくばユナイテッド柔道クラブで柔道を始める。
- 小学校5年時に全国少年柔道大会個人戦5年生の部で2位。
- 小学校6年時に全国少年柔道大会個人戦6年生の部で優勝。
- 中学時代:
- 兵庫県の姫路灘中学へ進学。
- 2年時に全国中学校柔道大会個人戦73kg級と団体戦で3位。
- 3年時に全国中学校柔道大会個人戦81kg級で優勝。
- 高校時代:
- 桐蔭学園高校に進学し、90kg級に上げる。
- 1年時にインターハイ個人戦5位。
- 2年時に全日本カデ優勝。金鷲旗優勝。インターハイ団体戦、個人戦優勝。
- 3年時に全日本選手権出場、2回戦で敗退。インターハイ個人戦で2連覇。
- 全日本ジュニアで2位、世界ジュニアで2位。
- 講道館杯で高校生ながら3位、グランドスラム・大阪で3位。
- 大学時代(東海大学):
- 2019年、グランドスラム・デュッセルドルフで2位。
- 選抜体重別3位、世界団体代表に選出。
- グランドスラム・ザグレブで2位、世界団体で優勝。
- 2020年、グランドスラム・パリで敗退。
- 講道館杯2連覇。
- 2021年、グランドスラム・カザンで優勝。
- 世界選手権で反則負け、グランドスラム・パリで5位。
- 2022年、グランドスラム・パリで優勝、アジア選手権優勝。
- グランドスラム・東京で3位、ワールドマスターズで優勝。
- プロ時代:
- 2023年、グランドスラム・タシケントで2位、世界選手権で3位。
- パリオリンピック代表に内定。
- グランドスラム・東京で優勝。
- 2024年、グランドスラム・アンタルヤで優勝、アジア選手権優勝。
世界ランキング
- IJF世界ランキング:1968ポイントで2位(2024年4月22日現在)。
村尾三四郎は、ニューヨーク州出身の日本の柔道家であり、幼少期から柔道に取り組み、多数の国内外の大会で優秀な成績を収めている。特にインターハイ、全日本カデ、グランドスラムなどでの活躍が顕著であり、2024年パリオリンピック代表に内定している。
100kg級:ウルフ アロン
基本情報
- 名前:ウルフ・アロン (Aaron Phillip Wolf)
- 生年月日:1996年2月25日
- 出身地:東京都葛飾区
- 階級:100kg級
- 身長:181cm
- 組み手:左組み
- 得意技:大内刈
- 所属:パーク24
- 父親:アメリカ出身の大学講師
- 母親:日本人
- 主な成績:2021年東京オリンピック金メダリスト
経歴
- 幼少期:
- 6歳で春日柔道クラブで柔道を始める。
- 小学校時代、右組みから左組みに変更。
- 文京区立第一中学1年時は勉強に力を入れ、学年で3番になったこともあった。
- 高校時代(東海大浦安高校):
- 1年:高校選手権個人戦無差別2位、団体戦優勝。
- 2年:全日本カデ90kg超級、金鷲旗、インターハイ団体戦で優勝。
- 3年:インターハイ100kg超級で優勝、団体戦は準々決勝で敗退。
- 大学時代(東海大学):
- 1年:全日本ジュニア優勝、世界ジュニア3位、講道館杯3位。
- 2年:グランプリ・ウランバートルとタシュケントで優勝、講道館杯で優勝。
- 3年:選抜体重別初優勝、学生体重別で優勝。
- 4年:選抜体重別で2連覇、世界選手権優勝。
- 社会人時代:
- 2018年:学校法人了徳寺大学に所属、グランプリ・ブダペスト優勝。
- 2019年:全日本選手権初優勝、グランプリ・ブダペストで2連覇。
- 2020年:右膝半月板損傷により、グランドスラム・デュッセルドルフを欠場。東京オリンピック代表に内定。
- 2021年:東京オリンピックで金メダルを獲得し、三冠を達成。
- 2022年:体重別欠場、講道館杯3位。
- 2023年:パーク24に移籍、体重別優勝、アジア大会5位。
- 2024年:グランドスラム・パリ優勝、パリオリンピック代表に内定。
世界ランキング
- IJF世界ランキング:3900ポイントで12位(2024年5月6日現在)。
ウルフ・アロンは、6歳で柔道を始め、2021年の東京オリンピックで金メダルを獲得した日本の柔道家です。幼少期から高校時代を経て大学時代に数々の国内外の大会で優秀な成績を収め、プロ入り後もグランプリやグランドスラムでの優勝を重ねました。2024年にはパリオリンピックの代表にも内定しています。
100kg超級:斉藤立
基本情報
- 名前:斉藤 立(さいとう たつる)
- 生年月日:2002年3月8日
- 出身地:大阪府
- 階級:100kg超級
- 身長:191cm
- 体重:170kg
- 血液型:O型
- 組み手:左組み
- 得意技:大外刈、体落
- 父親:斉藤仁(オリンピック柔道金メダリスト)
経歴
- 幼少期:
- 5歳で柔道を始める。
- 小学校6年生で全国少年柔道大会優勝。
- 中学時代(上宮中学):
- 2年:全国中学校柔道大会大阪予選で敗退。
- 3年:全国中学校柔道大会優勝。
- 高校時代(国士舘高校):
- 1年:全日本カデ優勝、インターハイ団体戦3位。
- 2年:ロシアジュニア国際優勝、インターハイ個人戦優勝、全日本ジュニア優勝。
- 3年:全日本選手権に出場、東アジア選手権2位、インターハイ個人戦連覇。
- 大学時代(国士舘大学):
- 1年:体重別選手権3位、グランドスラム・バクー優勝。
- 2年:全日本選手権優勝、世界選手権2位、ワールドマスターズ優勝。
- 3年:グランドスラム・タシケント2位。
- 社会人時代(ジャパンエレベーターサービスホールディングス):
- 2024年4月から所属。
- グランドスラム・アスタナ優勝、パンナムオープン・リマ優勝。
成績
- 主な成績:
- 東京オリンピック代表内定。
- 全日本選手権優勝(2022年)。
- 世界選手権2位(2022年)。
- ワールドマスターズ優勝(2022年)。
- グランドスラム・バクー優勝(2021年)。
- グランドスラム・アスタナ優勝(2024年)。
その他
- 特徴:父親譲りの強さと柔らかさを兼ね備えた選手として、将来の日本柔道のエースと期待されている。
- ランキング:IJF世界ランキングは5820ポイントで6位(2024年6月25日現在)。
斉藤立は、幼少期から柔道に親しみ、数々の国内外の大会で優秀な成績を収めてきた。2024年にはジャパンエレベーターサービスホールディングスに所属し、パリオリンピック代表に内定している。
これらの選手たちは、パリオリンピックでの活躍が期待されます。彼らの技と実績に注目し、応援しましょう!
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